竹の活用事例 3 『京都・竹酒』
注入口がない!?竹筒に詰められたお酒!?
竹の容器にお酒を詰めた竹酒?まぁ、なんか京都っぽくていいよね、お土産屋においてたら、今度買って帰ろう、、。タイトルを読んでそう気軽に感じたとしたら、ひとあじ違います。今回紹介するのは、豊澤本店さんの「ふしぎな竹酒」。

京都といえば、舞妓にお寺、川床料理、飲み物も、お抹茶に日本酒、、名物に事欠かないですよね。駅前は都会ですが、路地を入るとこじんまりしたアトリエや、明治を感じさせる建物、オシャレなコーヒー店、、はんなりという言葉に合う雰囲気を醸す街。そんな京都と聞いて、嵐山の竹林をイメージされる人も多いのでは。。そう、日本ぽい京都っぽい風景に「竹」は欠かせません。

また、京都は醸造所(有名な宝酒造や月桂冠)が多くある日本酒の町でもあります。この竹と酒を組み合わせたのが、この「ふしぎな竹酒」。竹から染み出した爽やかな香りやミネラル(亜鉛・マグネシウム・ビタミン)によって柔らかく深い旨味のある甘さがあるそうです。で、なにが「ふしぎな」かというと、なんとどこにも詰めた形跡がない!うまいこと、ばれないように継ぎ目を繋いだものでもないらしい。
密室を解くカギは・・・ブラックホール。
どうやって酒を詰めたのか、ホームページに種明かしがなかったので、気になりいろいろ調べて見つけました。。どうやら竹を切り出した状態で減圧機に入れて中を真空にし、約1日酒に漬けておくんだとか。そうすることで、酒が竹の繊維を通って圧力の低い内部にしみ込んでいき、入口がなくても中に入れることができるんだそうです。まさに、重力のないブラックホールに星が吸い込まれるかのように。考えた人、スゴ。。
贈り物によいですし、キリを使わないと飲めないのでパーティなどの話題作りにも最適!ぜひ一度、お試しを!