プロダクト ストーリー ①

なぜ、竹素材でボールペン?

こんにちは。「眠っている資源を、技術・アイデアで価値あるものへ」というキーワードで、共感した活動を紹介していますが、今回は自分の活動をご紹介。商品ページに記載しています『竹ぼるペン』について。よければ、作ってみてください。

たけぼるペン。標準タイプ

なんで、ペンを竹で作るのか。。それをお話するには、筆者の生い立ちから、、、と、長くなりそうなので簡単に。

YUITOが小さいころはファミコンやエアガンが全盛期。でも我が家はそんな異国のおもちゃは受け付けない鎖国を貫いており、「遊ぶものは自分で作る」が基本方針でした。父親がエンジニアで、木版画が趣味とあって家には工具類がいつもが転がっており、端材を使って将棋の駒や弓矢、スリングショットなどを作って走り回っていた気がします。おかげか夏休み工作展ではいつも優秀賞でした(それより、当時はファミコンがしたかったので、自分で作れないか、、とか考えたりしてました。)

YUITO少年時代のあそび環境

その中で、友達の家でみた戦隊モノの全身可動ロボット、これに衝撃を受けました。全身が動き、どんなポーズもとれる、細やかな作り。。単体のモノを作るのではなく「仕掛け」「動きのある」モノに興味を惹かれました。作るなら動き・仕掛けのあるもの+(将来的に)工芸品でなく量産できるもの+普通の人が普段使いでイメージできるもの、、、このようなのが相まってボールペンに、と決めました。

ボールペンの出たり引っ込んだり、仕組みってどうなってんの? 分解してみて、初めて挫折

ボールペンといえば、高級品にはキャップ式・ツイスト式がありますが、普通は頭部分を押して出たり引っ込んだりするタイプですよね。これノック式というらしいです。

ノック式ボールペン

まずはこれの中身がどうなっているか知るため、透明で透けて見えるタイプを何種類か買ってきて、分解してみました。感想、、

「どれも仕組みは基本同じ。でも、相当細かい。手作業で作るにはかなり厳しい。」

ノック式ペンの中身の詳細はこちらにお任せしますが、ギザギザのギアのようなものがあり、このかみ合わせで出したり引いたりしているようです。これを、材料から「削り出して」作るのは相当難しいという印象でした。いろいろ道具をそろえ、2~3か月試行錯誤しましたが、お手上げ、、。精密加工機械があればできるかもしれませんが、一点もので加工に手間がかかりすぎる。もっと他に方法がないか、、と頭を抱え、調査を再開しました。

打開きっかけは、スーパーカーを弾いて遊んだ懐かしきボールペンBOXY100

そんな時、会社の文房具引き出しの奥に眠っていた透明のボールペンに出会いました。たぶん製品展示会でもらった粗品。。それは頭部分を押すと出たり入ったりするものではなく、頭を押すと芯が出て、側面についているボタンを押すと芯がへっこむという機構。

ボールペンBOXY100(普通のペンより短い!?)

昔、「消しゴム飛ばし」が流行った時にブームになったタイプのBOXYシリーズ(三菱鉛筆さん)に代表されるボールペン。分解してみると、通常のノック式よりも構造は比較的シンプル!!これなら近いものを作られるのでは、、と思いましたが。。。
今回はここまで。

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