スモールDIY 7つ道具 其の壱 : レーザー加工機 FABOOL Laser
思い描いた形状をボタン一つで!趣味が進化する大人のおもちゃ レーザー加工機
私が推薦するナンバーワンのツールがこれ。レーザー加工機FABOOL Laser Mini。

レーザー加工機って、一般の人にはなじみが薄いですよね。『レーザー』とかなんかすごそう、。。私も開発の仕事をしていなかったら、たぶん知りませんでした。会社では製品の試作品を作るのによく使う機会がありました。レーザー加工機で何ができるのか、簡単に言うと
紙やフィルムなど平面上の材料を、思い通りの形に加工(切断や刻印)することができます。
これまでは企業向け設備というイメージで、かなりお値段のはる(○百万円レベル)のが当たり前でしたが、最近のDIYブームからか個人でも買える価格帯が出てきました。他にもハイグレード版の取り扱いがありますが、用途によっては最安値(多分業界イチ!)のFABOOL Laser Miniも十分満足できるツールです。私も1か月くらい悩んだ挙句買ってしまいました。
出力パワーを調整することで、表面を焦がす「刻印」か、焼き切って「切断」か
仕組みを簡単に説明すると、レーザーを発射する『ヘッド』部分と、それを一定の面積内で走らせる『フレーム』からなります。

出力を弱めにすると表面を焦がして「刻印」を、素材を焼き切る強度なら「切断」することができます。また、PCと接続して加工したい形状を指示することで、好きな形に加工することができます。
つまり、PC上で絵をかくだけで、思いのままの形状に加工がができてしまうわけです。
これ、すごくないですか!?下書きして、ドリルやナイフで削って、、の手間がいらず、複雑な形状もボタン一つ!○や□の簡単な図形は付属のソフト上で書けます。複雑な図形もCADで書いてdxf形式で保存すれば、加工できます。

どのくらい厚みの材料を切断できる?加工精度は?
気になるのは、「どの程度の厚さなら切断ができるのか」「どれくらいの精度で加工できるのか、でしょうか。
目安はベニヤ板3mm厚程度。一回のレーザー照射では切断深さに限界ありますが、何回か繰り返してレーザー照射するよう設定できるのです。

当然素材が固いと同じ出力でも加工深さは浅くなります。ちなみに2種類ある加工ヘッドのうち、高出力ヘッド(3.5w)の方の話です。木材の切断加工する可能性がある人は、ケチらずに3.5Wの選択を。

加工の精度は、正確に測定できてませんが、多くても±0.1mm程度のずれレベル。ヘッドの搬送がゴムのベルトなので、このぐらいですかね。趣味レベルの加工なら全く問題と感じないレベルです。
注意する点、意外と忘れる点
購入前に一応知っておいた方がいい点を言いますと
①機械は自分で組み立てが必要です。組み立てコストを抑えるためでしょう。機械いじりが好きな人や工具の使い方に慣れた人はいいですが、苦手な人は誰か助っ人をご準備ください!マニュアルにもありますが、フレームとヘッドとの取付や水平出しをちゃんとしないと、加工するときにヘッドがうまく動きません。

②これはレーザー加工機全体の話ですが、レーザーカットした面は焦げた状態になります。レーザー照射して焼く装置なので、切断面は焦げた状態になります。木材の場合は炭化し、さわったらススが付きます。作りたいモノのデザイン上支障がある場合は、ひと手間(紙やすりでこすり取るなど)必要です。

③加工ベッドもセットで購入がおすすめ。いろいろ試しながら使うので、誤ってレーザー強度を上げすぎて作業台を痛めてしまうことがあります(おかげで、私の机は幾何学的なもようがたくさん描かれています💦)。これらは、加工ベッドがあれば防止することができます。また加工したい材料の位置決めにも、別売りの加工ベッドは便利なため、同時に購入するのがおすすめです。

まとめ
この値段では、十分すぎるレーザー加工機。最近買ったものの中では、お買い得ナンバーワンです。国内の会社が管理しているので、部品一つとっても、しっかりとしたものです。組み立てが自前、マニュアルもHPのみ、、など、コストを徹底的に絞って価格を安くしている点でも、個人的には好感が持てる製品でした。細かな絵柄の加工をしたい、ロゴ焼き印をしたい、、など、お役に立つと思います!レーザ加工機を使った加工ノウハウ集はまた次回に!